筋膜リリースとは | 整骨院で人気の筋膜リリースについて

2024年04月16日

現代人の多くは、デスクワークやスマホ・パソコンの長時間使用、運動不足などから筋肉や関節の違和感や痛みに悩まされています。

そんな症状の背景にあるのが筋肉の表面にある「筋膜」の硬化です。筋膜リリースは、手技をメインにコリ固まった筋膜を緩め、痛みや可動域の改善を目指す施術方法です。

今回は筋膜と筋膜リリースについて、整骨院でのメリット・デメリットなども交えて詳しく解説します。

筋膜とは

筋膜とは、筋肉の外側を覆う薄い膜のことです。筋肉同士を隔てたり、筋肉と骨や内臓を連結したりする役割があります。

筋膜が柔らかければ筋肉はスムーズに動きますが、固くなると可動域が低下し、筋肉が硬直してコリや痛みが生じます。

【筋膜が硬くなる原因】
・姿勢の悪さ
・同じ動作の継続や反復作業
・過度な運動
・外傷や手術
・加齢
・ストレス

このように日常生活の様々な要因が筋膜の硬化を引き起こします。硬くなった筋膜は可動域の低下や神経の圧迫など様々な症状の原因になると言われています。

筋膜リリースとは

筋膜リリースは、手技やストレッチ、マッサージガンといった道具を使って、硬くなった筋膜をゆるめる施術方法の総称です。整骨院や専門クリニックでは、手技によるリリースが中心に行われます。

【主な施術の流れ】
1、筋膜の状態を確認し、付着している部位を特定
2、指の腹や肘を使った圧を徐々に強め、筋膜に働きかける
3、リリースされた筋膜がスムーズに動けるよう動作の誘導を行う

このようにして、一か所ずつ丁寧に筋膜をほぐしていきます。場合によっては、痛みを伴うことも。

整骨院で筋膜リリースを受けるメリット
・専門家の手技で的確に施術できる
・日頃のセルフケアでは緩められない深部の筋膜までアプローチできる
・触診で的確に付着部位を特定できる
・痛みへの対処が可能
・再発の予防法も指導してもらえる

整骨院で筋膜リリースを受けるデメリット
・他人に体を触られる必要がある(特に女性は気を付ける)
・痛みを伴う場合もある
・リリース直後は一時的に痛みが強くなることも

セルフケアの方法
・フォームローラーを使ったローリング
・ボールを使った圧
・ストレッチ

専門家による筋膜のリリースに加え、日々のストレッチなどによるセルフケアでも継続的に筋膜の緩めをすることが大切です。

筋膜リリースに適した症状

筋膜の硬化は全身様々な症状の原因となり得ます。筋膜リリースはその緩和に有効な手段として、以下のような症状に効果が期待できます。

・肩こり
デスクワークやスマホの長時間使用などから、首周りや肩甲骨周辺の筋膜が硬くなり、肩こりを引き起こします。筋膜リリースで筋肉とそれを覆う膜の動きをスムーズにすることで、コリがほぐれ痛みが和らぎます。

・腰痛
腰椎周りの筋膜が固まると、腰の可動域が低下し、重たい腰痛を引き起こします。リリースによって筋膜が柔らかくなれば、腰の折れ曲がりやすさが改善します。

・むくみ
筋膜の硬化が血行やリンパ液の流れを阻害すると、むくみが生じます。リリースによりスムーズな流れを取り戻せば、むくみの改善が期待できます。

・スポーツ障害(肉離れなど)
外傷によって筋膜が過度に収縮して硬くなると、肉離れや違和感が起こります。リリースで筋膜をほぐし、収縮を緩和することが回復への第一歩となります。

・頭痛
頚椎周りの筋膜がコリ固まると、頭痛の原因になります。筋膜をリリースすれば頭蓋骨への影響が改善され、頭痛の緩和につながるでしょう。

・関節可動域の改善
関節周りの筋膜が硬くなると、その関節の可動域が制限されてしまいます。リリースによってスムーズな可動性を取り戻せます。

まとめ

このように、筋膜の異常硬化が関係する様々な症状に対して、筋膜リリースは有効な手段となり得ます。ただし、原因が別にあるなど個別の状況によっては向かない場合もあるため、専門家に相談することが大切です。