股関節痛
- 股関節が痛くて動かしづらい
- 足の長さが左右で違う
- 靴下が履きにくくなった
- 和式トイレで用を足すのがつらい
- バスや車の乗り降りがつらい
股関節痛ってどんな症状?
股関節痛の症状は、足の付け根から太ももに痛みを感じることが多く、場合によっては殿部から膝まで症状が出ることがあります。
多くの場合、股関節痛は日常的な「歩く」動作でも出現します。また、股関節を動かしたときにも痛みや違和感を感じます。
症状が悪化するとたくさん歩いた日の夜は、何もしなくても痛みが出ることがあります。
また、関節がうまく動かなくなってくると足を引きずったり、足の長さが左右で違う為靴の減りが左右で極端に違うこともあります。
正座ができない、長時間歩けないなどの症状も見られるようになります。
股関節の症状を訴える場合、多くは「変形性股関節症」や「大腿骨頭壊死症」「関節リウマチ 」などの関節の変形による機能障害があげられます。
股関節痛の原因
変形性股関節症
股関節は体重を支え、円滑な動作に重要な関節ですが、老化などにより関節内部の軟骨が変性してすり減り、炎症がおこることで痛みや変形が引き起こされます。
女性に多く、臼蓋形成不全と呼ばれる関節の異常によって、体重を支えるのに不向きな構造になる為、40代〜50代で症状を発症する方が多いのが特徴です。
また、形成不全の状態がひどい場合は20代以下でも発症するケースがあります。
大腿骨頭壊死症
股関節にはまっている太腿の骨(大腿骨)の頭の部分が、何らかの原因によって血行不良になった結果、部分的に死んでしまっている状態(壊死という)をいいます。
男性ではアルコールの多飲、女性では免疫疾患(全身性エリテマトーデス)などの治療で使用するステロイド薬の服用歴が長い方に多く報告されています。
大腿骨頭は元々血流が乏しい為、一度死んでしまった組織が自然に治ることはありません。壊死が進むと状態によっては手術をして「人工関節」にする場合があります。
関節リウマチ
免疫の異常によって自分の体を敵とみなして攻撃する「抗体」が産生されることによっておこる全身性の病気です。
全身のあらゆる関節が影響を受け、股関節や膝関節も障害されます。これらに痛みが出て「歩く」などの日常生活動作が大きく制限されます。
治療としては人工股関節・膝関節置換手術が有効となります。
股関節痛をそのままにしない為に
股関節は「立つ」「歩く」「かがむ」などの日常生活の全てに影響を及ぼします。
また、多くは関節の変形の為、放っておいても自然に治ることはありません。
いつまでも寝たきりにならず健やかな生活を送るためにも、痛みをそのままにせず、まずは当院にご相談ください。