「肩甲骨が固まって背中が重い」
「肩を回すとゴリゴリ音がする」
そんな不快感に悩みながらも、忙しくてなかなかケアできていない方も多いのではないでしょうか。
特にデスクワークやスマートフォンの使用が多い方は、肩甲骨まわりが硬くなりやすい傾向があるため、毎日のセルフケアで不調を予防できる可能性があります。
しかし、セルフケアは予防や軽度のこり改善に効果的ですが、すでに固まりきった肩甲骨を無理に動かすのは危険な場合もあるため、注意が必要です。
そこで本記事では、身体のプロであるほねごりが、自宅で安全にできる基本の肩甲骨はがしのやり方や注意点をわかりやすく解説します。

Contents
今すぐ実践!自宅でできる肩甲骨はがしのやり方
そもそも肩甲骨とは、背中の上部にある左右一対の平たい骨であり、腕の動きと連動して働くため、本来は上下・内外・回転とさまざまな方向にスムーズに動きます。
しかし、長時間のデスクワークや猫背姿勢が続くと周囲の筋肉が硬くなり、肩甲骨の動きが小さくなってしまうのです。
肩甲骨はがしを行うことで、肩甲骨まわりの筋肉の緊張がゆるみ、血流が促進されます。その結果、重だるさや肩こりの軽減、姿勢の改善、呼吸のしやすさの向上といった効果が期待できます。
ここからは、自宅で安全に実践できる基本の肩甲骨はがしのやり方をご紹介します。
肩甲骨はがしで期待できる効果については、以下の記事もご覧ください。
関連記事:「肩甲骨はがし」とは | 人気の肩甲骨はがしを徹底解説
基本の「肘引き」運動
肩の外側から肩甲骨まわりをじっくり伸ばす方法です。固くなりやすい肩の外側から肩甲骨内側までじんわり伸びます。
- 立った状態、または椅子に浅く座り、背筋を伸ばします。
- 両腕を肩の高さまで持ち上げ、手のひらを前に向けます。
- 息を吐きながら、手のひらを下に向けつつ、肘を後ろにゆっくり引きます。
※脇を閉めたまま行います。 - 肩甲骨を寄せ、胸を開くイメージで行います。
背中での肩甲骨寄せ
胸を開き、猫背で閉じた可動域をリセットします。縮んだ胸の筋肉が伸び、深い呼吸がしやすくなります。
- 両手を背中の後ろで組みます。
- 胸をゆっくり張りながら、肩甲骨を中央へ寄せます。同時に、両手は斜め後ろ方向に引っ張ります。
- そのまま10秒キープします。
- 1〜3を5回程度繰り返します。
タオルを使った上下運動
上下の動きで肩甲骨の回旋動作をスムーズに引き出します。肩甲骨が上下に動くことで、本来の可動域を取り戻します。
- フェイスタオルの両端を持ち、バンザイするように頭の上に上げます。
- 肘を曲げていき、タオルを持った両手が首の後ろを通るようにゆっくり下げていきます。
- 再びゆっくり上に戻します。
- 1〜3を10回程度繰り返します。
肘曲げ回転運動
仕上げに周囲の筋肉を動かして、血流を促進します。肩まわり全体の血流が改善し、ポカポカと温まりやすくなります。
- 両手を肩に置きます。
- 肘で大きな円を描くように前から後ろへ回します。
- 反対方向にも回します。
- 1〜3を10回程度繰り返します。
肩甲骨はがしを行うときのポイント
肩甲骨はがしを行うときは、以下のポイントを守って正しく行いましょう。
- 呼吸を止めず、ゆっくり息を吐きながら行う
- 無理やり動かさず、痛気持ちいい範囲で行う
- 体が温まっているお風呂上がりに行うのがおすすめ
知っておきたいセルフ肩甲骨はがしの注意点
肩甲骨はがしは正しく行えば効果的ですが、自己流で無理に動かすとかえって痛みを強めることがあり、特に肩こりが強い方や可動域が狭くなっている方ほど、注意が必要です。
ここでは、安全にセルフケアを行うために知っておくべき注意点を解説します。
間違ったフォームの弊害
肩甲骨はがしを無理に行おうとして強く引っ張ったり、勢いよく回したりすると、肩関節そのものを痛めてしまうことがあります。
特に注意したいのが、肩の深部にある腱板(けんばん)と呼ばれる筋肉群です。
ここに負担がかかると、腕を上げるときに痛みが出る「腱板炎」などにつながる可能性があります。
以下のような違和感を感じた場合には、すぐに肩甲骨はがしを中止して医療機関を受診してください。
- 鋭い痛みが出る
- 夜間にズキズキする
- 腕が上がりにくくなる
痛い方が効いているように感じる方もいらっしゃいますが、痛みを我慢して続けるのは逆効果となるため、必ず痛気持ちいい範囲で行いましょう。
逆効果になる「代償動作」
肩甲骨がうまく動かない人は、無意識に別の部位の動作で補おうとします。これを「代償動作」といいます。
例えば、腕を動かす際に、肩甲骨まわりではなく腰を大きく反らせてしまうケースがあります。
こうした代償動作が続くと、腰の筋肉に負担がかかり、腰痛を引き起こすリスクが高まります。
鏡で姿勢を確認しながら行う、または椅子に座って腰を固定した状態で行うなど、正しいフォームを意識することが大切です。
「揉み返し」との違い
「揉み返し」とは、強い刺激を受けたあとに筋肉が炎症を起こし、痛みやだるさが出る状態です。
揉みほぐし マッサージ後に筋肉痛のような症状が出た場合には、筋繊維が微細に損傷しているサインといえます。
強引な肩甲骨はがしも同様に筋繊維を傷つけてしまう可能性があり、無理をすると筋肉をさらに硬くし、結果的にコリが強まるという悪循環に陥りやすくなるため、注意が必要です。
本来の肩甲骨はがしは、筋肉を傷つけることが目的ではありません。血流を促し、動きを取り戻すことが目的です。
「強さ」ではなく「適切な刺激」が重要だと覚えておきましょう。
肩甲骨はがしのやり方が不安ならほねごりにお任せ!
肩甲骨の硬さは、表面の筋肉だけでなく、深部や姿勢全体のバランスが関係していることが少なくありません。
「自分でやって悪化しないか不安」「筋肉が硬くて思うように動かない」といった場合は、無理をせず専門家に相談することが大切です。
私たちほねごり接骨院・はりきゅう院は、状態を見極めたうえで患者様一人ひとりに合ったアプローチのご提案をしております。
実際にほねごりが行っている肩甲骨はがしの施術をご紹介いたします。
深層筋へのアプローチ
肩甲骨の裏側にある深層筋の緊張によって動きが制限している場合、無理に動かそうとすると肩の関節を痛める恐れがあります。
ほねごりでは、肩甲骨の動きを細かく確認しながら、解剖学に基づいて適切にアプローチ。
強く押し込むのではなく、動きを引き出すように調整することで、本来の可動域を取り戻していきます。
骨盤・姿勢からの根本改善
肩甲骨が固まる原因は肩だけにあるとは限らず、猫背や巻き肩、骨盤の歪みといった中・長期的な姿勢の崩れが関係している場合もあります。
そのため、肩まわりだけをほぐしても、姿勢が変わらなければ再び肩甲骨まわりの筋肉が硬くなってしまいます。
ほねごりでは、骨盤や背骨の状態も含めて全身の姿勢を確認したうえで施術の方針をご提案。肩甲骨まわりだけでなく、首や肩などの根本改善を目指していただけます。
痛くない・怖くない施術
「はがす」という言葉から、強い力で引きはがす施術を想像される方もいらっしゃいますが、実際はまったく異なります。
ほねごりでは、解剖学に基づき、筋肉や関節に負担をかけない範囲で、丁寧に肩甲骨まわりを動かしていきます。
痛みを我慢するような施術ではなく、体の反応を確認しながら進めさせていただきますので、まずはお気軽にお近くのほねごりまでご相談ください。
【FAQ】肩甲骨はがしのやり方に関するよくある質問
肩甲骨はがしのやり方について、自己流で続けてよいのか、不安や疑問を感じる方も少なくありません。
ここでは、肩甲骨はがしのやり方に関するよくあるご質問を、回答と共にご紹介いたします。
ゴリゴリという音の正体は老廃物?
いいえ。ゴリゴリという音は、老廃物そのものが流れている音ではありません。
老廃物そのものではなく、硬くなった筋肉が癒着してこすれ合うときの音、腱が骨に擦れる音です。
痛みがなければ大きな問題はないことが多いですが、強い痛みを伴う場合は無理に動かさないようにしましょう。
1回で効果はある?
はい。1回のセルフケアでも一時的に血流が良くなり、軽さを感じることはあります。
ただし、長年の姿勢のクセや筋力低下が原因の場合は、時間がたつと元に戻ってしまいます。
そのため、姿勢を改善し、根本的な原因にアプローチすることが重要になります。
自分だけでできますか?
はい。軽度の肩こりであれば、正しいやり方を守ればセルフケアは可能です。
ただし、「手が後ろで組めない」「腕が上がりにくい」「動かすと強く痛む」といった状態は要注意です。その場合は無理をせず、専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
肩甲骨の硬さは、「ただの肩こり」と軽く考えられがちですが、実は姿勢の崩れや筋力低下、長年の生活習慣が深く関係しており、正しいやり方で肩甲骨はがしを行えば、血流が促され、重だるさの軽減や姿勢改善につながります。
ただし、無理に動かすセルフケアは逆効果になることもあります。腕が上がりにくい、強い痛みがあるといった場合は、すでに深部の筋肉や姿勢バランスに問題がある可能性があります。
私たちほねごりでは、肩甲骨だけでなく骨盤や背骨まで含めた全身の状態を確認させていただき、根本からの改善を目指します。
つらい肩こりや背中の重さにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの快適な毎日を、全力でサポートいたします!
