頭痛の原因は脳だけじゃない？【柔道整復師が解説】

「慢性的に頭痛に悩まされているのに、健康診断では異常なし…」

このように、原因がわからない頭痛はとても不安になってしまいますよね？

そこで本記事では、健康診断でも原因がわからなかった頭痛がなぜ起こるのか、皆様の元気を応援するほねごりの柔道整復師が詳しく解説します。

辛い頭痛の原因をはっきりさせて、明るく元気な日常を取り戻したいと悩まれている方はぜひ参考にしてください。

Contents

頭痛の主な分類と原因

一般的な頭痛の分類として、「一次性頭痛」「二次性頭痛」があります。

それぞれの特徴や原因を解説します。

一次性頭痛は、緊張型頭痛や偏頭痛、群発頭痛などの原因が特定できない頭痛です。

原因が特定しづらいとされていますが、「緊張型頭痛」は首や肩の筋肉の緊張によるものが多く、姿勢の悪さや骨格の歪みと深く関係している頭痛です。

原因の特定が難しい一次性頭痛に対し、二次性頭痛はくも膜下出血や脳腫瘍など、病気に伴って起こる頭痛です。

頭痛の種類は細かな検査でなければ判断しづらいですが、セルフチェックによってある程度分類できる場合があります。

セルフチェックの基準をご紹介します。

一次性頭痛の特徴として、下表のようなことが挙げられます。

ただし、あくまでも参考としていただき、セルフチェックだけで判断をしないようにしてください。

一次性頭痛（緊張型頭痛）の主な特徴	接骨院のケアが適応しやすいポイント
痛みの強さ	比較的軽度～中程度で、日常生活（仕事や家事など）を続けられることが多い。
痛む場所	頭の両側（後頭部や側頭部）が多い。
痛みの性質	「締め付けられる」「圧迫される」「重い」といった、持続的な痛み。ズキンズキンと脈打つような痛みではないことが多い。
運動との関係	体を動かしたり、階段を上ったりしても悪化しない（むしろ体を温めると楽になることもある）。
随伴症状	吐き気や嘔吐を伴うことは少ない。肩こりや首の痛みを強く伴うことが多い。

二次頭痛の特徴としては次のようなものがありますが、該当する場合はできるだけ早く脳神経外科など専門医療機関を受診するようにしてください。

症状の特徴	詳細な説明
突然の激痛（雷鳴様頭痛）	「バットで殴られたような」「頭に雷が落ちたような」など、今までに経験したことのない、突然で最強の激しい痛みが数秒〜1分未満でピークに達する。
今までで最悪の頭痛	痛みの強さが尋常ではない、人生で一番ひどいと感じる頭痛。
痛みの性質の変化	いつもと様子が全く異なる、急に頻度や程度が増してきた頭痛。特に50歳以降で初めて経験した頭痛。
随伴症状（頭痛以外の症状）	以下のいずれかの症状を伴う場合：・発熱（高熱）や項部硬直（首を前に曲げられない）・麻痺（手足に力が入らない）、ろれつが回らない、急な視野の欠け・意識障害やけいれん・急性の目の痛み、赤い眼、かすみ目を伴う。
咳や体位で悪化	咳、力み、または体位を変えることで急激に悪化する頭痛。