ばね指

ばね指とは、指の使い過ぎによる腱鞘炎の一種です。
指の腱とそれを束ねている腱鞘とが擦れて炎症を起こした状態です。指を曲げ伸ばしする際に抵抗があり、ばね仕掛けのようにカクカクと動く症状が見られます。

スマホの操作やパソコンの使用といった日常動作や、スポーツや楽器の演奏など、同じ動作をくり返すことで指に過度な負担がかかることが主な原因です。
また、更年期や妊娠・出産後のホルモンバランスの変化、加齢による身体の変化や筋力の低下も関係します。

ばね指の基本的な施術は、指の安静と冷却やステロイド注射による腫れ・炎症の抑制です。また、ストレッチやマッサージは筋肉や腱を柔らかくし、指の動きを改善します。
固まった筋肉をほぐし、血流を良くして炎症を和らげることも重要です。指を動かさないよう固定具を使用したり、長期間のリハビリ、腱鞘を切り離す手術を行うこともあります。

温かいお湯で手を温め、指の関節をやさしく動かすことで血行を促進します。指のストレッチを行い、関節を柔軟に保ちます。指を一本ずつ引っ張ったり、円を描くように動かすと良いでしょう。
痛みがある場合は、氷や冷却ジェルを使って患部を冷やすことで炎症を和らげます。氷パックを薄い布で包んで、数分間患部に当てます。
誤った方法でストレッチを行ってしまった場合、症状が悪化してしまうケースもございます。既に痛みが生まれているという方は悪化する前に専門家に相談して適切な治療を行うようにしましょう。

どこにどんな炎症が起きているのか画像を自分で見てみたい方や、痛み止めによる一時的な状況改善を希望される方の場合は、病院で診断を受ける必要があります。
指の使いすぎによる症状を和らげるため専用器具で固定し、一時的な除痛と保存療法による患部への負担減で自然に治癒していくのを待つというのが、病院で主に提供されているばね指に対する治療方法です。
炎症がある場合には、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）が処方されることがあります。これにより痛みや腫れが軽減されます。

日常生活を送る上で不便を感じているという方にとってオススメなのがほねごりグループでの施術です。
ほねごりグループでの施術では電療機器を利用することで炎症の早期回復を促すことができます。
指の使いすぎの予防のためのテーピングや姿勢など骨格・骨盤へのアプローチを行うこともほねごりグループの施術の特徴です。
ほねごりグループで施術を行う際の留意点として、施術内容や電療機器などの設備がほねごりグループによって異なるため、ほねごりグループ選びが大事になってきます。

ハイボルト療法は、特殊な電気を用いて、炎症や痛みの原因となっている部分にピンポイントでアプローチし、ばね指による痛みや炎症を緩和する施術です。

手技療法は、指を動かす筋肉と腱をほぐし、痛みや炎症を緩和して指の可動域を広げらるようにする施術です。
また、症状のある指先だけでなく、腕や身体全体の筋肉の状態・バランスを含めて包括的にみていきます。

はり・きゅうによる施術は、ばね指の症状がある指先だけでなく、肘や肩など腕全体の筋肉のこわばりを緩和して患部の負担を軽減し、痛みや炎症を抑えます。